◆ 三角の家

敷地面積が15坪狭小住宅。さらに敷地形状が三角形という悪条件が重なった
設計のみならず現場泣かせの建物でした。

建築地:東京都三鷹市(2019.11竣工) 構造:木造在来工法  建築面積:34.78u 延床面積:91.78u  
                            
三角地帯ゆえに船のへさきのような外観になりました。
施主は当初RC造か補強コンクリート造を希望していましたが、
地盤や予算も考慮して木造在来工法となりました。

南側の全面道路は、かなり交通量があるので、
大きな窓はFIX窓と比較的気密性の良い横滑り出し窓としています。

特に意図したわけではないのですが、
木造ゆえにシルエットや屋根形状も複雑なものとなりました。

この外観が最も船のように見えます。
溶融亜鉛メッキのバルコニー手摺を着色するかしないかは最後まで施主が悩んで決定しました。

2階ダイニング越しに階段室を見る。
階段室から木ルーバーを通して光が差し込みます。
この日照だけで真冬でも予想以上の暖かさです。

木製階段は厚さ60oのゴム集成材。
着色は施さずクリア塗装のみとすることで木の温もりを感じられるようにしています。

ダイニングからキッチンを見る。
狭さを感じさせないよう キッチンの配置に1番頭を悩ませました。

3階は勾配天井とすることでハイサイドライトからも光が差し込みます。
ハイサイドライトは,夏季 部屋にたまった熱の排気にも役立ちます。

この住宅は1階から3階までが階段室で空間として つながっています。
冬季にも暖気が階段を通って3階の天井にたまるので
最上部に設置された吸い込み口から1階の 床下まで送られ吹き出し口から吹き出します。
施主によるとこの装置も予想以上の効果を上げているようです。




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